繰延税金資産とは わかりやすく簡単に!

こんにちは。
割安株ゲッターです!
今回は繰延税金資産のお話です。    

 

はじめに


株式投資をしていると、繰延税金資産という言葉を聞く事があります。
「繰延税金資産の取り崩しについて」や、「繰延税金資産の計上について」などですね。
この記事を書いているのは2020/3/22ですが、直近でも7021ニッチツが繰延税金資産の取り崩しのお知らせを発表しています。


この繰延税金資産、少々難解なものですが、わかりやすく砕いた説明を探すのは結構大変です。
ただ、投資をする上で知っておいて損はないので、なるべく簡単にどういったものか書きたいと思います。

因みに、ふわっと知りたい方向けの記事です。
会計担当者向けではありませんので、あしからずご了承くださいませ。

 

 

 

繰延税金資産とは①


繰延税金資産が何かと聞かれれば、私は「税金割引クーポン券」だと答えます。
要は、支払う法人税を割引することが出来る権利だという事ですね。
繰延税金資産が100万円あれば、今後法人税を支払う時に100万円割引出来るという訳です。

ここで大事なのが、あくまで「クーポン券」であって、現金ではないという事です。

 

普通の定食屋さんのクーポン券の場合を考えてみましょう。
例えば今、あなたのお財布に定食屋さんの300円割引クーポン券が入っているとします。

これが、近所のお店で有効期限もたっぷりあり、頻繁に通っているところのものであれば、これは間違いなく300円の価値があることでしょう。

しかしながら、例えばあなたが先月出張で立ち寄った先のお店のもので、有効期限も迫っており更に再度出張の予定もないようなお店のものであればどうでしょう。
例え300円のクーポン券であってもそれはただの紙切れと同じで、とても300円の価値があるとはいえませんね。

 

 

 

繰延税金資産とは②


繰延税金資産もクーポン券ですから、定食屋さんのものと同じで、ただ持っていればその価値があるという訳ではありません。
税金割引クーポン券を使用するには条件があります。

 

その条件とは、ズバリ「利益を出す事」です。
当たり前ですね。
法人税は利益(正確には所得ですが)に対してかかるものですので、利益がなければ割引もへったくれもないという訳です。

利益が出る見込みのない会社が持っている繰延税金資産は、行く予定のない定食屋さんの割引クーポン券と一緒で、資産的な価値はないという事です。

 

 

繰延税金資産の取り崩し


上記のように法人税は利益に対してかかる訳ですから、会社の業績が悪化し将来利益が出る見込みが薄くなった場合、繰延税金資産を取崩すこととなります。
持っていた税金割引クーポン券が、利益が出る見込みが無くなったので、紙切れになりましたーという事です。
繰延税金資産を1億円持っていても、税金を1億円以上払う予定がなければ意味がありませんからね。
この場合、1億円の価値があったクーポン券が0円になる訳ですから、当然損失が1億円出ることになります。

会社からのお知らせで「繰延税金資産の取り崩し」なんて出たら、会社の将来の利益の見込みがあやしくなってきたので、要注意という事です。

繰延税金資産の取り崩しは、
「業績悪化」 ⇒ 「将来の利益の見込みに黄色信号」 ⇒ 「繰延税金資産の取り崩し」 ⇒ 「更に業績悪化」
という、泣きっ面にハチの状態です。

 

 

 

繰延税金資産の計上と回収可能性


反対に今まで計上していなかった会社が計上した場合は、将来利益が出る見込みになったという事です。
業績が悪かった会社の復活の狼煙ですね。

因みに将来どの程度の利益を計上見込なのかにより(=繰延税金資産の回収可能性)、どの程度繰延税金資産を計上出来るか決まります。
1年先まで見通せる会社は1年分、将来ずっと利益を出す見込みがあれば、その分繰延税金資産の金額も大きくなるわけです。

 

 

 

おわりに


以上のように、繰延税金資産に注目することで、その会社が将来利益を出す見込みなのかを知ることが出来ます。

繰延税金資産を持っている会社は、貸借対照表の資産の部に計上されています。
あなたの投資している会社は繰延税金資産をどのくらい持っていますか。

興味がありましたら、今度調べてみてくださいね。

 

 

以上、投資は自己責任でお願いしますね☆